学問・資格

2012年5月23日 (水)

禁煙のはなし

 ザ・ニュースペーパーの福本ヒデさんが禁煙に挑戦中だそうです。安倍晋三・麻生太郎・鳩山由紀夫・野田佳彦など歴代総理大臣の「ヒトマネ」で人気上昇中のヒデさんですが、知る人ぞ知るヘビー・スモーカー。縁あって年2回の神戸公演の「打ち上げ」の際にはいつもご一緒させて戴いていますが、まあ、吸う吸う…。ヘビーというよりチェーン・スモーカーなんですよね(笑)。

 私自身も禁煙して20年になりますが、かつては一日に2~3箱も吸う「超ニコチン中毒」であり、何度も禁煙しては挫折…の繰り返しでしたから、そのツラかった経験を踏まえてヒデさんにエールを送りたいと思います。

 禁煙が何故ツライかと言うと、ニコチンやタールは「さびしがり屋」だからなんですね。体内のニコチン濃度が低くなると、「仲間を呼ぼう」としてスモーカーの脳にわんさかと指令を送ってきます。それで、猛烈にタバコが欲しくなるんですね。

 ですから、禁煙して3日間くらいは、もう「吸っちゃいけない!」「でも吸いたい!」という「心と体の闘い」です。俗にいう「禁断症状」ってやつですかね。でもこの期間を通り越して5日目くらいを過ぎると、意外なほど楽になってきます。ニコチンやタールがかなり体外に排出されて、「仲間を呼ぼう」とする集団の力が弱まってくるからなんでしょう。

 最近は、ニコチン・パッチという貼り薬やニコチン・ガムがあります。適宜ニコチンの摂取量を調節しながら「タバコを吸う」習慣から離れてゆくことで、無理なく禁煙を進めようという方法です。私たちの時代は、こんなイイもの無かったなぁ(涙)。

 さて、最もツライ時期を乗り越えたら、もう安心? イエイエ、敵は周りにウヨウヨいます。まずは喫煙組からの波状攻撃。「タバコやめたって? 意思が弱いね~!」「禁煙5日目? えらいね~、この辺で一服したら?」「吸いたいだろう、ホレホレ」などと、タバコを突き付けてきてはこちらの決心を打ち砕こうとします。そうでなくとも、タバコなんて街中あちこちで手に入りますから、毎日が「誘惑」との闘いです。

 次に、「脳」に刻み込まれた「記憶」との闘いが始まります。ヒトの脳というのは快感に関する記憶が強く残るようで、美味しかったタバコの記憶が突如として鮮明によみがえります。これは、ある種の「フラッシュバック現象」と言い得るかも知れません。10年以上も禁煙していたのに、ある日突然吸い始めた人もいますから…。

 昨日、覚せい剤取締法違反事件の公判で、被告人に「口先で『やめる』と言うのは簡単でしょう」と質問したら、「やめ続けるのが難しい。死ぬまでやめ続けて初めて『やめた』と言える」という答えが返ってきて、一瞬、言葉を失いかけました。タバコをやめようとしてやめられない苦悩のず~っと延長線上には、薬物中毒者の地獄がある…という認識を新たにしました。

 さて、「超ニコチン中毒」からは無事に卒業した私ですが、現在は「アルコール中毒」に罹患しつつあります。「百薬の長」も度が過ぎれば「命を削るカンナ」になるとか…。ご用心!

兵庫県弁護士会/神戸市中央区/藤本尚道法律事務所
職人かたぎの法律のプロ、弁護士藤本尚道です!
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