« 「ゴシップ」があぶない | トップページ | 「完落ち?」があやしい »

2016年2月 4日 (木)

ベッキー騒動に学ぶ「和解のすゝめ」

 ベッキーさんの「タレント生命」は「風前の灯」ですね。過去にスキャンダルや不祥事が原因で一旦「休業」を余儀なくされたタレントやアーティストは多数いらっしゃいます。そのうち「廃業」を免れて無事に表舞台に「復帰」できた皆さんは、必ずしも多くはないかも知れません。

 しかし、日本は基本的に「みそぎ社会」です。一定期間を「謹慎」するなどして地道に過ごし、世間が「もはや罪を償った」と認めてくれれば「水に流して」もらえますから、ベッキーさんも諦めてはいけません。ただ一つ気がかりなのは、これまで彼女の人気を支えてきた肝心の「好感度」が今回の騒動ですっかり失われてしまったことです。それが将来の「復帰」にどう響くのか、現時点では予測不可能です。

 ところで、例の「LINEデータ」については、その出所や信憑性は必ずしも明らかではありません。ただ、ゲス乙女・川谷さんの古いスマホの「LINEアプリケーション」がまだ生きていて、新しいスマホと「完全同期」されていたのではないか…との仮説があります。この仮説が正しければ、データ流出の「根っこ」は川谷さんの奥さんではないか…との憶測も成り立ちます。いずれにせよ「LINEデータ」が流出したことで、ベッキーさんの「タレント生命」がバッサリと断ち切られそうな状況になっていることは間違いないでしょう。

 さて、今後、仮に川谷さんの奥さんがベッキーさんに「不倫」の代償を求めて損害賠償訴訟を提起した場合、ベッキーさんは幾らくらいの賠償金を支払わねばならないのでしょうか。私はせいぜい200~300万円だと思います。川谷さんが紅白出場級の人気アーティストであるとか、ベッキーさんが好感度ナンバーワンの有名タレントであるとかいった事情は、裁判ではそれほど斟酌されないでしょう。夫婦の「プロポーズ記念日」に2人で密会していた…とか、ベッキーさんの謝罪会見が奥さんの誕生日と重なっていた…とかいった事情?に至っては、裁判ではス完全にルーされてしまうと思います。

 離婚の慰謝料にしても同じことが言えるでしょう。不倫(不貞行為)は離婚理由になりますし、慰謝料の発生原因にもなりますが、半年程度の結婚生活を考えると、裁判の判決で命じられる慰謝料はせいぜい300万円までだと思います。同じ理由で、半年という短い結婚生活の間に築かれた夫婦財産についての「財産分与」もさほど多額にはならないでしょう。

 芸能人の離婚をめぐる慰謝料や財産分与については、驚くほど多額のものが報じられることがあります。しかし、その多くは裁判ではなく「示談(和解)解決」によるものです。訴える側にしても訴えられる側にしても、公開の法廷において私生活を晒したうえ、お互いに罵倒し合うような「恥ずかしい闘い」を繰り広げるには、かなりの「元気と勇気」が必要です。裁判所でお互いに証言し合う場面では、マスコミがドッと押し寄せるでしょうし、証言内容によってはそれこそ「タレント生命」にかかわりますから。

 結局のところ、芸能人は「醜い争い」を出来るだけ避けたいと言うのが「本音」です。相場より多額の慰謝料や財産分与を支払ってでも「穏便な解決」をすることが望ましいわけです。その意味では、川谷さんの奥さんは、「穏便な解決」のチャンスを失ってしまった…と言えるかも知れません。互譲の精神に基づく「和解」こそが日本人の美徳だ…と私は思うのですが。

兵庫県弁護士会/神戸市中央区/藤本尚道法律事務所
職人かたぎの法律のプロ、弁護士藤本尚道です!
http://mbp-kobe.com/lawyer-fujimoto/

|

« 「ゴシップ」があぶない | トップページ | 「完落ち?」があやしい »

弁護士のひとりごと」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/544676/63165376

この記事へのトラックバック一覧です: ベッキー騒動に学ぶ「和解のすゝめ」 :

« 「ゴシップ」があぶない | トップページ | 「完落ち?」があやしい »