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2016年2月12日 (金)

ベッキー騒動に学ぶ「三方一両損」

 さて、今回の「騒動」で、いったい誰が「得」をして、誰が「損」をしたのでしょう。得をしたのは、まず週刊誌でしょうね。公称80万部を誇る「週刊文春」は、今回のベッキー騒動で「爆売れ」して「増刷」した…とのウワサすらあります。あくまで「ウ・ワ・サ」です。いえいえ、かなりお儲けになったんでしょう?…って、それじゃあまるで「ゲスの勘繰り」になってしまいますかねぇ(笑)。

 もしかして川谷さんの奥さんは、「週刊文春」から幾ばくかの「情報料」をゲット出来たかも知れませんが、さほど大きな額にはならないでしょう。川谷さん自身は、この騒動で逆にゲス乙女の新曲「両成敗」の売り上げがアップした…と言いますから、世の中いったい何が起こるかわかりません。他方のベッキーさんはCMカット、番組降板、しばらく休業…というわけで、事務所規模では何十億円という単位での損失や逸失利益が出る見込み…などと言われています。

 今回、川谷さんの奥さんが「週刊文春」の独占インタビューに答え、あわせて生々しい「LINEデータ」が流出したことで、ベッキーさんは芸能界における居場所を失い掛けています。その点では、「ベッキーを許さないぞ!」という奥さんの「企図」は大成功した感があります。しかし、奥さんが手に入れられる「賠償金」に絞って考えるなら、前々回のブログで述べたように秘密裏に和解交渉をした場合に比べると、かなり少額になってしまいそうです。裁判での判決を求めることになれば、まるで「大山鳴動して鼠一匹」という結果になるやも知れません。

 もし仮に、本件を「スキャンダル」に発展させず、動かぬ証拠の「LINEのデータ」を握ったままでベッキーさんサイドとの穏便かつ綿密な和解交渉に臨んでいたら、結果は大きく変わっていたのではないでしょうか。ベッキーさんの「タレント生命」を守るべき立場にある事務所側としては、一般相場よりかなり多額の「解決金」を負担してでも「スキャンダル化」を阻止したいと考えるからです。もちろん、少しでも方法を間違うと「恐喝まがい」になってしまうので、ここは腕の良い弁護士(!!)に依頼しないと到底無理でしょうけれど。

 この場合、奥さんはベッキーさんの「息の根を止めたい」という思いをおさえる必要があります。一方のベッキーさんは事務所から「不倫厳禁」を命じられたうえ、多額にわたる「解決金」の一部負担を要求されるでしょう。他方、川谷さんは奥さんに多額の慰謝料(言い値?)を支払って別れるか、離婚を思いとどまるかの選択を迫られ、いずれにせよベッキーさんとの交際継続は不可能でしょう。

 まあ、きれいに「三方一両損」というわけではありませんが、お互いに何かを失うことで「おおごと」に発展することを阻止できたかも…などと、他人の不幸をネタにあり得ない「大岡裁き」をひとり夢想している私こそ、まさに「ゲスの極み」なんでしょうかね。

兵庫県弁護士会/神戸市中央区/藤本尚道法律事務所
職人かたぎの法律のプロ、弁護士藤本尚道です!
http://mbp-kobe.com/lawyer-fujimoto/

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