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2014年9月18日 (木)

自転車が「凶器」に!

 本日の報道によると、昨日(9/17)の午後7時過ぎ、京都府内で歩いて道を横断していた79歳の女性が、女子高校生(16歳)の自転車と衝突し、女性は頭を強く打ち、救急搬送後に急性硬膜下血腫などで死亡したとのことです。女子高校生も転倒してあごの骨にヒビが入るなどの重傷を負っています。

 女子高校生は、クラブ活動の帰り道に自転車で坂を下っている途中、前方不注意で横断中の女性に衝突したとみられており、京都府警は、女子高校生を重過失致死などの容疑で調べているとのことです。

 一方で、9月12日付の神戸新聞によると、兵庫県などの調査では自転車保険の加入は低迷し、加入率は2~3割にとどまるそうです。加入率低迷の要因として、保険料の割高さがあげられています。この点、日本損害保険協会近畿支部は、自転車で歩行者に怪我をさせた場合、自動車保険や火災保険などの特約でカバーするのが中心で、保険料は年間1~3千円程度だと言っています。このほか、自分の怪我の補償もある保険なら年間約3~5千円だそうです。

 さて、歩行者に対する損害を補償する保険が、年間1~3千円程度というのが「割高」なのでしょうか? たしかに「1万円ほどで買える自転車が増える中で保険料負担が大きい」という意見もあります。しかし、「たかが自転車事故」などとはけっして言えない昨今です。昨年、神戸地方裁判所で約1億円に及ぶ高額賠償の判決が出たことは記憶に新しいところでしょう。

 兵庫県は、自転車保険の「加入義務化」も視野に条例を検討しているそうです。保険料の負担や罰則規定の扱いなど「課題」も多いところですが、自転車事故については、誰もが被害者にも加害者にもなり得ます。

 今回の女子高校生の事故を見てもわかるように、自転車は気軽で便利な乗り物である反面、いつでも「凶器」に変貌する可能性をもつ「車両」なのです。自転車保険の「加入義務化」が早急に進められることを切に望みます。

兵庫県弁護士会/神戸市中央区/藤本尚道法律事務所
職人かたぎの法律のプロ、弁護士藤本尚道です!
http://mbp-kobe.com/lawyer-fujimoto/

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