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2014年8月18日 (月)

「遺骨」があぶなかった話

 家庭裁判所から相続財産管理人に選任されることがあります。亡くなった人に元から相続人がいないこともありますが、相続人全員が相続放棄の手続をしたため「そして誰もいなくなった」という場合の方が多いかも知れません。

 相続財産管理人の仕事は多岐にわたりますが、大ざっぱに言うと、銀行預金を探し出して解約したり不動産や自動車などを売却したりして遺産を換価したうえ、集めたお金を債権者の皆様にお支払い(足りないときは「按分弁済」)をするわけですから、破産管財人の仕事によく似ています。

 最近、相続財産管理人の仕事でちょっとドキっとすることがありました。不動産を換価するため家財道具などを処分する際に、小さな「骨壺」が見つかったのです。お仏壇の中などからではなく、台所から出てきたことが驚きでした。

 お仏壇やその周辺に長い間にわたって「遺骨」が安置されていることは珍しくありません。四十九日の法要を済ませたらお墓や寺院の納骨堂などに納めるのが一般的でしょうが、いろいろな事情からおうちにそのままずっと「遺骨」を安置されている場合だってあります。

 でも、台所に「遺骨」があったのは初めての経験でした。陶製の「骨壺」は木箱に入っていましたが、本当に小さなものだったので、そうとは気づかずに捨ててしまう可能性すらありました。あぶない、あぶない(汗)。

 その「遺骨」は10数年前に亡くなったおじいちゃんのものでした。1年ほど前に亡くなったおばあちゃんがずっと台所に置いていたようです。お二人の間の息子さんは亡くなっていましたが、相続放棄をしたお孫さんがおられたので、探し出して連絡を取ると、遠くからおじいちゃんを「お迎え」に来てくれました。

 長い間、弁護士をしていると、本当にいろんな「出会い」があります。よかったね、おじいちゃん…。

兵庫県弁護士会/神戸市中央区/藤本尚道法律事務所
職人かたぎの法律のプロ、弁護士藤本尚道です!
http://mbp-kobe.com/lawyer-fujimoto/

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