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2014年2月 4日 (火)

「明日ママ」があぶない(6)

 そもそも児童養護施設は、子どもたちを「親の虐待」から守ることも役目としています。児童の入所原因の約3割が「虐待(ネグレクトを含む)」であり、入所児童の約6割に「被虐待経験」があるという統計もあります。

 よりによって、その児童養護施設内における「虐待」の報道を年に何度かは目にします。報道されるのは、もっぱら施設職員の児童に対する体罰や性暴力です。また、報道はされていませんが、児童間の暴力や性暴力も深刻な問題だと言われています。そのあたりを考えると、「明日ママ」における脚色も、絶対にあり得ない「作り話」とは言い切れないのです。ただ、その点を極めて安易に描いているのがこのドラマのものすごくコワイところなのです。日テレは、児童養護施設などに対する調査や取材を十分に行っておらず、したがって「施設内虐待」を告発する「社会派モノ」を目指しているわけではありません。

 そもそも「21世紀で一番泣けるドラマ」と言うのが、日テレ「明日ママ」の「売り」なのです。要するにジャンルは「メロドラマ」です。その「舞台装置」として、たまたま児童養護施設が選ばれただけです。その内情は調べてないのでよくわからないけれど、どうせ視聴者も知らないだろうから。エイヤァ!!…とばかりにやっちゃっただけのことで、テレビ業界ではよくある話です。

 多少の「行き過ぎ」も話題作りのため。それで視聴率がアップすれば願ったり叶ったり。超人気の天才子役・芦田愛奈ちゃんの名演技で「一億お茶の間」を泣かせたい。そんな安易な制作意図から始まったドラマじゃないでしょうか。少なくとも私自身はそのように強く疑っています。

 それでも、「明日ママ」第4回目の放送を待ち遠しく感じている私が居ます。本当は芦田愛奈ちゃんのファンなのです。「魔王」役の三上博史さんが、まだまだ本気の演技を見せていないことをもどかしく思っている部分もあります。あれこれ文句言うなら見なきゃいいのに…と言われそうですが、文句を言うためにも見続けなきゃいけない…との思いが正直なところです。(終)

兵庫県弁護士会/神戸市中央区/藤本尚道法律事務所
職人かたぎの法律のプロ、弁護士藤本尚道です!
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