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2013年11月12日 (火)

司法試験「予備試験」があぶない(2)

 前回、「予備試験組」の方が「法科大学院組」より司法試験合格率がはるかに高いことを「けしからん」と嘆く声は「二通り」ある…と申し上げました。

 一方の意見は、法科大学院制度を維持・擁護しようとする立場から「予備試験を可能な限り制限すべき」という主張です。受験年齢を引き上げたり、現役学生が受験できなくしたりする方向性を目指しています。そうしないと、法科大学院の「経営」が成り立たなくなる…との懸念からです。

 他方の意見は、法科大学院の制度設計及び制度運営を「失敗」と評価する立場から「法科大学院組と予備試験組の司法試験合格率が同じになるまで予備試験合格者を増加すべき」という主張です。これは「法科大学院組」と「予備試験組」との司法試験合格率を可能な限り近づけようという立場であり、同じ趣旨の「閣議決定」がすでになされています。

 法科大学院制度の発足から、今年で10年目になります。10年かかってようやく法科大学院の問題点が浮き彫りになった…というわけです。実は、発足当初からこうなることは分かっていた…と言う人もいます。私は「法科大学院制度はいずれ破たんする」と当初から言い続けてきた人を何人も知っています。

 ところで、「予備試験組」は「法科大学院組」より、就職の面でもはるかに有利というか、優位に立っています。これが、まさしく現実なのです。(続く…)

兵庫県弁護士会/神戸市中央区/藤本尚道法律事務所
職人かたぎの法律のプロ、弁護士藤本尚道です!

http://mbp-kobe.com/lawyer-fujimoto/

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