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2013年10月 6日 (日)

「春一番」が歌えない

 昨年の春ころから、ラジオ関西のスタジオに「キャンディーズの『春一番』『夏がきた』をかける場合は事前相談を」という趣旨の「注意書き」が貼られるようになりました。その理由は、これらの歌を作詞・作曲した穂口雄右氏が、2012年3月末にJASRAC(日本音楽著作権協会)を退会し、「春一番」「夏が来た!」を自己管理にしたからです。

 穂口氏は、JASRACの著作権管理や手続が、音楽の自由を阻害していると考え、もっと手軽に楽曲を利用してもらう目的で著作権の自主管理を始めた…と言います。NHKなどは、すぐに穂口氏と個別契約を結んだようですが、文科省の天下り先とも囁かれるJSRACに反旗を翻した穂口氏に対する「風当たり」は強く、その「顔色」を見てか、穂口氏の個別契約は進んでいないもようです。

 そのような状況下、穂口氏はラジオ放送について、「特別無料許諾」に踏み切りました。AM、FM、短波の各ラジオ局のほか、インターネットラジオ局での放送使用についても、申し込めば許諾されるそうです。ただし、この許諾は、作詞と作曲の著作財産権の使用に限られ、キャンディーズの音源を使用する場合には、別途、その「著作隣接権」を保有する会社の許諾が必要になります。本当に、著作権は難しいですね…。

 ところで、カラオケ店では、「春一番」や「夏が来た!」が姿を消したままのようです。JASRACとの関係を気にしてのことでしょうか、穂口氏と個別に契約するカラオケ会社は、今のところ現れていないとのことです。

 来年の春、ラジオから「春一番」が流れてくる可能性は拡がりました。しかし、カラオケで「春一番」が歌えるのは何時のことになるのでしょうね。

兵庫県弁護士会/神戸市中央区/藤本尚道法律事務所
職人かたぎの法律のプロ、弁護士藤本尚道です!
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