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2013年8月11日 (日)

日本語があぶない(4)

 現在、夏の甲子園大会の真っただ中ですが、野球中継などのスポーツ番組で、「汚名返上」と「名誉挽回」をごちゃ混ぜにした「ここはひとつ『汚名挽回』したいですね~」などという間違いもよく聴きます。

 「汚名」といえば、「汚名をすすぐ(そそぐ)」という表現は正しいのですが、「汚名を晴らす」は誤りです。「雪辱を晴らす」も間違いで「雪辱を果たす」が正しい表現です。これらは、「恨みを晴らす」「屈辱を晴らす」などとの混同から生じたものでしょう。

 最近は随分と減りましたが、従来のTVでは「御用達(ごようたし)」を「ごようたつ」と読む誤りもよくありました。「怒り心頭に発する」を「怒り心頭に達する」と間違うのは、今でもよくありますね。「こりゃ、もう『怒り心頭』ですよぉ」などという使い方が許されるのかどうか、私にはわかりません(笑)。

 最近、ラジオで「くすのき・まさなり」という名前が連呼されていたので、いったい誰のことだろう…と思ってよくよく聴いたら、神戸の湊川神社に「大楠公」としてお祀りされている「楠木正成(まさしげ)」のことでした(涙)。

 そういえば、「踏襲(とうしゅう)」を「ふしゅう」、「未曽有(みぞう)」を「みぞうゆう」、「頻繁(ひんぱん)」を「はんざつ」、「思惑(おもわく)」を「しわく」、「低迷(ていめい)」を「ていまい」、「順風満帆(じゅんぷうまんぱん)」を「じゅんぽうまんぽ」、「破綻(はたん)」を「はじょう」などと読み間違う元首相もおられましたね(笑)。

 「人の振り見て我が振り直せ」と言いますが、同じような意味をもつ「他山の石とする」という言葉の使い方には気をつけましょう。他の山の「粗悪な石」でも「砥石」として使えば自分の玉を磨くことができる…という意味ですから、くれぐれも「先生のお言葉を他山の石として励みます」などと、失礼な誤用をされませんように。

兵庫県弁護士会/神戸市中央区/藤本尚道法律事務所
職人かたぎの法律のプロ、弁護士藤本尚道です!
http://mbp-kobe.com/lawyer-fujimoto/

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