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2013年1月17日 (木)

18年前の「つぶやき」

 ゴーという地鳴りで目が覚め、ドーンと響く縦揺れで飛び起きた。激しい横揺れが続く中を妻子の部屋へ走る。停電で真っ暗な廊下は嵐で揺れる船の甲板のようだ。ほんの20秒が1分以上に感じられた。

 初めて経験する大きな揺れに恐怖するとともに、「太平洋側が壊滅的打撃を受けたのでは」と直感する。地震と言えばプレート型地震しか頭にない。まさか直下型地震で神戸をはじめとする阪神淡路地域がこんなに大きな被害を受けていようとは。

 夕方にようやく神戸弁護士会と電話がつながる。近隣住民のために避難所として会館を開放したと滝本副会長の声。「とにかく水と食糧がない。命があったらまた会おうぜ」 危機に直面しながらも努めて冷静に行動する姿が受話器の向こう側に見える。安藤会長の自宅は全壊。田辺次期会長の自宅も全焼。総計では自宅全壊の会員が20名、事務所全壊の会員が37名と正に満身創痍。

 しかし神戸弁護士会の活動は停止しなかった。地震直後から法定期間徒過の問題や期日変更等について配慮を求める連絡を関係各所に行い、近隣住民の避難所としての態勢作りや会員の安否確認に奔走した。そして地震から9日後には地震緊急電話相談を開設するスピーディな復興の勢いである。

 今や課題は、関連法案の整備や都市復興計画への参加にまで拡大してきている。被災地から市民とともに立ち上がる我々の前途は決して平坦ではないが、明日を信じて懸命に駆け抜けよう。

 ・・・以上は、平成7年3月に発行された神戸弁護士会(現在の兵庫県弁護士会)会報の臨時号に私が書いた「つぶやき」です。忘れられない1月17日がまた巡ってきました。合掌。

兵庫県弁護士会/神戸市中央区/藤本尚道法律事務所
職人かたぎの法律のプロ、弁護士藤本尚道です!
http://mbp-kobe.com/lawyer-fujimoto/

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