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2012年12月31日 (月)

年の瀬に想う

 今日は「おおみそか」、別名を「おおつごもり」とも言います。「みそか」は「三十日」で「つごもり」は「月籠もり」ですから、いずれも月末の意味です。12月31日は1年の締めくくりだから「大」が付くわけですね。

 江戸時代、大みそかは「大節季(おおぜっき)」とも呼ばれていました。商売は「掛け売り」(ツケ=帳面につけることから)が普通で、盆と暮れの2回(あるいはこれに春秋を加えて年4回)、まとめて代金を支払う商慣習がありました。大みそかにツケの回収ができないまま年が明けてしまうと、新年早々に請求するわけにもいかず、次の節季まで棚上げされてしまう可能性すらありました。

 上方落語の「掛け取り」は、大みそかの集金に必死になる掛け取りと、支払から逃れようと言いわけを並べたてる「クマはん」との攻防戦を描いた楽しい作品です。前の年は「死んだフリ」で失敗した「クマはん」、今年は掛け取りの「好きなモン」で言いわけをする趣向です。喧嘩好きの酒屋にはケンカ腰で、芝居好きの醤油屋には芝居仕立てなど、それぞれ上手く立ち回り、わぁわぁ言うてる間に年が明けます(笑)。

 ところで、このように「掛け売り」が当然だった江戸時代に、「現金掛け値なし」という新しい商法で成功したのが、日本橋の呉服店「三井越後屋」(三越の前身)です。「掛け値」とは利息のことで、「節季払い」では代金支払日までの利息が含まれるため、商品代金が高くなります。その点、「現金払い」なら「掛け値」がいらない分、商品代金が安くなり、人気を博したわけです。

 「三井越後屋」は、訪問販売が一般的だった呉服の世界に「店先売り」を初めて導入したことでも有名です。顧客が気軽に来店できるうえ、多くの商品を手に取れることでも人気がアップしたと言います。

 いつの時代も、既存のシステムに拘泥せず、新しいアイデアを打ち出すことが大切なんですね。さて、来年はどんな年にしましょう?

 みなさま、どうか良いお年を!!

兵庫県弁護士会/神戸市中央区/藤本尚道法律事務所
職人かたぎの法律のプロ、弁護士藤本尚道です!
http://mbp-kobe.com/lawyer-fujimoto/

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