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2012年8月14日 (火)

名前の変更は家裁の専権!

 戸籍法107条の2は「正当な事由によって名を変更しようとする者は、家庭裁判所の許可を得て、その旨を届け出なければならない」と定めていますが、どういう場合が「正当な事由」にあたるのか、法律上は何の規定もありません。従って、実務的な事例の集積が重要です。

 まず、実務的に最も多いのが「永年使用」のパターンです。戸籍上の名前と異なる「通称名」を長期間継続して使用してきたことにより、社会生活上「通称名」の方が通用し、戸籍名が意味をなくす結果になっている…という場合を指します。

 何故、そのような「通称名」を使うに至ったか…は、個人的に色々な事情があるでしょう。姓名判断で戸籍名を使うべきでない…と指摘された人もあれば、戸籍名が難解・難読だから…とか、たまたま同姓同名の人が近所にいて生活上の支障がある…とか、あるいは神官や僧侶となって改名する必要があった…という場合もあるでしょう。

 いずれにせよ、「永年使用」の場合は、比較的「改名」が認められる傾向にあると思われます。やはり「事実+時間」の重みは大きいのでしょう。時間的には10年くらいの継続使用が望ましいですが、5~6年で認められた事例もありますので、ケース・バイ・ケースだと思います(立証のため、手紙や年賀状などは大切に保管しておきましょう)。

 残念ながら、「姓名判断」を理由に、すぐに改名を求めても、それだけで裁判所が認めてくれることはあり得ません。たとえ「永年使用」のパターンでも、「姓名判断」を前面に押し出して「改名」を求めるのはあまり得策ではないでしょう。

 逆に、戸籍名が難解・難読の場合、同姓同名の人が近所にいて生活上の支障がある場合、神官や僧侶となり改名の必要がある場合…などが理由であれば、「永年使用」の実績がなくとも改名が認められる可能性が高いと思われます。

 さて、DQNネームの場合はどうでしょう? そもそもDQNネームの定義がはっきりしないので一概には言い切れませんが、その名前が原因となって学校内で苛められている…などの実害が発生している場合は、十分に改名の「正当事由」があると思います。

 どんな場面でも、本当に大切なのは「理屈」ではなく「事実」である…と私はいつも考えています。

兵庫県弁護士会/神戸市中央区/藤本尚道法律事務所
職人かたぎの法律のプロ、弁護士藤本尚道です!
http://mbp-kobe.com/lawyer-fujimoto/

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