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2012年5月18日 (金)

海外移の場合、住民票は?

 海外に移住する場合、短期であれば住民票を残して行くこともあるでしょうが、長期(おおむね1年以上)の場合は、国内に住所があるとは言えない(居住の実態がないことになる)ので、住民票を消除する(海外転出届を提出する)のが通常でしょう。

 この場合、住民票がなくなるわけですから、住民票に連動する公的サービスは原則としてストップします。ざっと思いつくのは、国民年金、国民健康保険・後期高齢者医療保険・介護保険、児童手当などでしょうか。住基カードや印鑑登録証明も住民票と連動していますので、自動的に消除されることになります。

 ただし、国民年金は、海外転出の場合でも任意継続が可能ですし、海外在留期間は「カラ期間」として算入されますので、最低必要な25年の加入期間計算の際に不利益を受けることはありません。もちろん、任意継続して国民年金保険料を納めた方が、将来、受け取れる年金額が高くなります。

 では、運転免許証はどうなるのでしょう? もちろん、誕生日をはさんだ2か月の更新期間中に日本に帰国しないと更新手続はできません。しかし、海外に生活の本拠を移したため日本に住所を有しない人が、一時帰国して日本の運転免許証を更新する場合、「一時滞在先」を住所地とする免許証の更新手続が可能です。この場合「一時滞在先」が免許証上の住所と同一なら特別の手続は不要です。

 しかし、「一時滞在先」と免許証上の住所が異なるときは、「一時滞在先」への住所変更手続を行う必要があります。具体的には、「一時滞在先」をもって「住所」であることを証明する書類(たとえば、そこに届いた本人宛の郵便物とか、「一時滞在先」の世帯主に滞在の事実を証明する書類を作成してもらうなど)が必要です。

 私の友人には、海外で活躍している人がたくさん居るのですが、考えてみると、色々たいへんなんですね…。

兵庫県弁護士会/神戸市中央区/藤本尚道法律事務所
職人かたぎの法律のプロ、弁護士藤本尚道です!
http://mbp-kobe.com/lawyer-fujimoto/

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