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2012年5月27日 (日)

あなた、遺言しますか? それとも…?

 私自身の経験に根ざす、ひとつの「持論」なんですが、家族のために遺言を残しておくべき人が、あえてこれを放置している場合、まるで「お約束」のように「早死に」してしまう…と感じています。家族にとっては、「どうして遺言を残してくれなかったの?」という点が加わって、二重の悲しみに襲われます。

 逆に、きちんと遺言書を準備している人は、むしろ長生きする傾向にあるのでは…と私は感じています。え? エエ加減なこと言うなよ…って? ハイ、スミマセン、特に何の客観的根拠もございません。ただ、私が「遺言執行者」に就任するのは、遺言書作成から結構時間が経過していることが多い…という事実だけは間違いありません。ですから、私自身のホントに素直な感想なんです。

 遺言を残しておくべき人…というのは、一言で言うなら「家族関係が複雑な人」と「家族関係がシンプル過ぎる人」です。たとえば「バツイチ」など、離婚経験を踏まえて現在、新たな結婚生活を送っている場合、あなたの相続人は、現在の配偶者や子どもだけではありません。別れた後すっかり「没交渉」になってしまった子どもが相続人に含まれていることをつい忘れがちです。

 また、家族関係がシンプル…というのは、夫婦間にお子さんがない場合です。それでも、自分の遺産は全部、当然に妻が相続するんだろう…などと勘違いされている方々の多いこと、多いこと(涙)。旦那さんの死後、奥さん(相続分4分の3)が、旦那さんの兄弟姉妹(相続分4分の1)との間で、どれだけ苦労されるか…について、全く想像すらされていないことが多いと感じています。

 ご自身が亡くなった場合に、仮に「公正証書遺言」があれば、上記のような「没交渉の子ども」や「兄弟姉妹」から印鑑をもらわなくても相続の手続を進めることが可能です。また、遺言が「自筆証書遺言」の場合は、家庭裁判所での「検認手続」のため、全相続人を裁判所に呼び出す必要はありますが、遺言の執行に他の相続人の印鑑などは不要です。

 ところが、遺言書が作成されていない場合、全相続人との間での協議が成立しなければ、遺産分割手続を行うことが出来ません。残された家族を守りたいなら、ともかく迷わず遺言書を書いてください。え? 遺言なんて縁起の悪いこと言うなよぉ…って? だからぁ、書かないとホント「早死に」しますよぉ。あ、いえ、別に何の根拠もありませんけれど…。

 さて、あなた、遺言しますか? それとも、奥さん泣かせますか?

兵庫県弁護士会/神戸市中央区/藤本尚道法律事務所
職人かたぎの法律のプロ、弁護士藤本尚道です!
http://mbp-kobe.com/lawyer-fujimoto/

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