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2012年3月12日 (月)

飲酒検問がアブナイ!

 2012年3月7日の読売新聞によると、「大阪府警泉南署で飲酒運転の取り締まり時、ねつ造したアルコール検出数値で交通切符などが作成された事件で、府警は同署交通課警部補(57)を証拠隠滅、虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで逮捕した」そうです。

 取締り現場の警察官に証拠をねつ造されてしまうと、容疑者の側は反論・反証することが極めて困難あるいは不可能になってしまいます。もしも「絶対にお酒を飲んでいない」と断言できる場合には反論だって可能でしょうが、多少なりとも飲酒している場合は言い訳もできず、ねつ造されたデータが鵜呑みにされてしまうことも多いと思われます。

 飲酒検知の測定器は、その操作を誤ると当然ながら誤った数字が出ます。昔からある「北川式ガス検知管」を使った測定器の場合、正しくは「風船(ビニール袋)に入れた呼気」を検知管に1回だけ通す仕組みになっているのに、検査作業中にわざとレバーを往復させて都合2回「呼気」を検知管に通し、実際より高い検査数値を出す…というやり方は、結構「古典的手法」として警察官の間で知られていたと聞きます。

 最新の北川式ガス検知器は、「2度通し」が出来ない構造に改良されているそうですが、それは「誤使用」が多かったことの結果ではないかと、私自身は推察しています。確かに飲酒運転は許されないことであり、「飲んだら乗るな。飲むなら乗るな。」は絶対に厳守されるべきテーマです。しかし、だからと言って、飲酒検知データのねつ造が許される道理など何処にもありません。

 映画「ダーティハリーⅡ」で、犯罪者を暗殺する警官グループへの参加を誘われたハリーが「I'm afraid you've misjudged me!」と応える場面があります。「見損なってもらっちゃ困る」という気概こそが、警察官に必要な資質だと思うのは私だけではないでしょう。

兵庫県弁護士会/神戸市中央区/藤本尚道法律事務所
職人かたぎの法律のプロ、弁護士藤本尚道です!
http://mbp-kobe.com/lawyer-fujimoto/

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