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2011年2月 8日 (火)

監視される社会への道

 私たちは、知らず知らずのうちに、「権力から監視される社会」への道を歩んでいることに気づいていますか? 

 まず、街を歩けば、いたるところに監視カメラが設置されています。コンビニ店や銀行、商店街などが設置した「私的な防犯カメラ」が大半ですけれど、事件・事故が起きるとすぐに映像が警察の手に渡りますから、警察が監視しているのと大差ありません。

 画期的なのはNシステムです。「自動車ナンバー自動読取装置」のことで、高速道路や幹線道路に設置され、通過車両のナンバープレートを自動で読み取ります。Nシステムを通過した車両は全て記録され、警察の手配車両リストと照会されることで、手配車両の追跡や検挙に活躍しています。

 犯罪捜査の重大な武器になることは間違いありませんが、個人のプライバシーも知らぬ間に侵害されています。Nシステムを通過した車両を撮影する際、ナンバープレートと同時に運転者や同乗者も撮影されるからです。

 1999年に新潟県内の警察署の課長が女性警察官との交際をめぐって辞職しましたが、後日、新潟県警がこの課長の自動車をNシステムで追跡していた事実が判明しています。非番の警察官の個人的行動、しかも犯罪とは無関係な動向を監視することの問題点は、いまさら指摘するまでもないと思います。

 現在、すでに顔を認識して個人を特定するシステムが開発されています。外国では、監視カメラとのセットで、空港での出入国管理や、犯罪者の手配、カジノにおけるブラックリスト搭載者の排除といったセキュリティ分野のほか、選挙権行使の適正化(二重投票の禁止)など、様々な場面で「顔認識システム」が利用されています。

 この「顔認識システム」の技術が向上すれば、Nシステムと同様に、いつどこで誰が何をしたか、あるいは、特定の人物がいま何処にいるか…などを瞬時に検索することが可能になるでしょう。それほど遠い先のことではないと思います。しかし、これが、犯罪捜査だけに活用される…という保障はどこにもありません。

兵庫県弁護士会/神戸市中央区/藤本尚道法律事務所
職人かたぎの法律のプロ、弁護士藤本尚道です!
http://mbp-kobe.com/lawyer-fujimoto/

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